「感謝と貢献」稽古第420日

『生き方働き方創造』

(理論)

優れた理論が、当事者の洞察力を引き出して
「どう考えるべきか」
という指針を与えてくれる

イノベーション・オブ・ライフ」著クレイトン・M・クリステンセン より

アンディ(当時インテル会長)との会合を機に、わたしは質問に対する答え方を変えた。わたしは人に何かを聞かれても、直接答えを示すことはめったにない。その代わり、まず自分の頭の中で質問に理論を当てはめ、ある行動指針をとった場合に、理論がどのような結果を予測するかを考える。それから質問者に、理論が質問にどう当てはまるかを説明する。質問者が確実に理解できるように、まったく異なる業界や状況を例にとって、理論のプロセスがどのように作用したかを説明し、その仕組みをはっきり理解させる。そうするとたいていの場合、彼らは「なるほど、わかった」と言って、わたしにはとても及ばない洞察力をもって、自ら答えを導き出すのだ。

優れた理論は、「気が変わる」ことはない。一部の企業や人だけにあてはまり、ほかにあてはまらないというはない。理論とは、「何が、何を、なぜ引き起こすのか」を説明する。

 

 

 

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