「感謝と貢献」第554日

『生き方働き方創造』

社会的創造活動の実践を[単体ファーム価値創造]から始める

今の私の社会的想像力がどこまでのものかを試していきます

(私の感じている状況と立ち位置(社会的)そして、欲求・価値観(肉体的精神的)を現状把握しながら社会的創造活動)

まずは、自らの実践から始め、農耕的に共創していきます。

根拠ある活動であること、かつ、自らを鼓舞するために、

社会的経済についての著書を抜粋したものをブログ内に掲載しておきます。

もし、ご興味のある方は、ご覧頂ければと思います。

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社会的経済発展の道

実際のところ、社会的経済は、いずれの人間的な制度とも事情は同じである。つまり、その誕生と発展をもたらした過程を知ってるかどうかが理解のかぎである。社会的経済が発展したのは、協同の精神の積極的な登場と国家にによる社会的経済の承認のおかげであった。

 したがって、社会的経済の進展具合と適用分野は、二つの要素にもとづく。すなわち、第一に、協同組合、共済組合、非営利市民団体にもとづく人々のグループによる具体的な集団的な欲求の存在と、第二に、その共同意思に対する国家による承認である。(おうおうにして一般利益との合致である。)組合員/会員の共同意思がなければ、にせの協同組合、非営利市民団体、にせの共済組合でしかない。しかしまた、国家による法的承認がなければ、これらの組織の発展もうまくいかないだろう。なによりもフランスでは長い間、国家がこうした自由な団体に対して慎重だったので、うまく発展しなかった。したがって、社会的経済の構成要素たる各組織は、多くの面で、自主的なイニシアチブと取組みと公権力の好意と後見が作った歴史によって特徴づけられるのである。

自主的なイニシアチブ

一部の人が思っているのとは違って、協同組合、非営利市民団体、共済組合の誕生は、ヨーロッパの19世紀における産業と「貧困状態」の出現を一風変わって引き継いだものではない。実際に歴史の示すとこところでは、公権力や行政から独立して、社会的連帯や職業的な連帯を行ったような社会はほとんどない。

 近代の自由社会は、要するに理論家の頭脳から思いつきで生まれたものではない。それは商業的な市民が封建社会に反対して(あるいは分離して)自らを組織し、近代的な経済の基礎を据えた長い過程から生まれた。より多様な形で市民は連合したのであり、自分たちが共同利益とみなしたものを推進するために、都市のブルジョアたちは中世秩序の中に自分たちの場所をつくりあげた。そうすることで、彼らはもっと広がった方法を獲得した。すなわち、協同の中であるいは協同によってこそ、事業を行う意思をもつ倫理的な集団や社会的マイノリティのダイナミックスが表出した。この現象について一般理論を打ち立てるまでもなく、カメルーンのバミレク族から中国の華僑まで、中世ギルドから現代農業協同組合に至るまで、協同組織がすべて動きのある集団の発展のかぎであることを、人は容易に見出せる。このような協同組織は、通常は厳密に経済制度的な目的でつくられるわけでなく、組織の事情に合わせた独自の価値によってまとまっているのである。協同組織の共通の特徴は、程度の差はあれ、連帯的な実践によって、あるいはしばしば宗教的な基盤によって、経済目的のために協同することである。

 「必要な変更を加えること。」これは発達した社会でも真実である。市場と同様に、協同も経済と社会の「自然状態」なのである。社会的経済の歴史をひもとけば、たいがい、無名の人々が具体的な問題の解決のために協同組織がもっとも効率的だと信じて、自主的にねばりづよく社会的経済組織をつくりあげてきたことがわかる。それらの組織の多くが19世紀に始まったことはなんら驚くにあたらない。つまり、産業革命が与えた傷とフランス大革命後にすべての中間団体が消えてしまったことが、社会的経済組織の展開に拍車をかけたのである。

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