「感謝と貢献」稽古第349日

『生き方働き方創造』

インテグラル理論4象限モデル)

 ティール組織の土台となっているケンウイルバーが提唱する「インテグラル理論」

事象を整理統合又は立体的に観察する際に活用させて頂いていて、

4象限の深いところを理解することで、人生に気づきも多いのではないかと思い、

「科学と宗教の統合」ケン・ウィルバー著、吉田豊訳(春秋社)

より引用して下記させて頂く。

 

<大いなる連鎖>の諸々のレベルが実は主な進化段階の一部であることが明白になる。図にある通り科学は、宇宙が物質から感覚(神経組織)、知覚(神経索の出現)、衝動(爬虫類)、イメージ(哺乳類)、概念(人類)へと次第に変化してきたことを教えている。それらはまさに<大いなる連鎖>の始まりのレベルに他ならない。観念論者が指摘したように、<大いなる連鎖>は一挙に与えられたのではなく、時間に沿って展開(または進化)する。そして、科学が提示する進化の段階は、<大いなる連鎖>の理論家が提示する段階と密接に対応しているのである。

(中略)

 進化的ないし、発達的見方はただ単にひとつの時代を持ち上げ、他の時代を非難するようなことはしない。文化的進化のどの時期、どの時代、どの段階も重要な真実、貴重な洞察、深遠な発見を携えている。一般的な進化的ないし発達的見方は、まさにありとあらゆる段階の重要な真実を超越し包含しているので、すべての重要な真実を受けとめ、進行中の展開に包み込み、他のどの見方よりもい多くの真実を尊重し、包含する。これは、進化的な見方が真に統合的な立場を貫くためにもっとも有望な乗り物であり、何と呼ぼうと真に思いやりのある抱擁を拡大することを意味する。また、もし病理を避けようとするなら、これらの真実を取り上げ、進化の次の段階に包み込まねばならない。どの段階も真実であり、それに続く段階はどれも「もっと真実」なのである。どの段階もそれ以前の真実を含み、それ自身の新たな創発的な真実を付け加え、先行段階を包含し超越するからである。

これはエリート主義ではないので、いかなる(われわれの時代さえも)特権的なものとして描くことはない。なぜなら、いかなる時代も過ぎ去り、明日のより大きな抱擁に含まれ、超えられる運命にあるからである。私たちは残らず、明日の糧なのだ。発達的ないし進化的見方は、それぞれの時代に公平にそれ特有の真実を見出すだけでなく、現在にもそれ相応の謙虚さを求めるのである。

 

<大いなる連鎖>

ウィキペディア参照

https://ja.wikinew.wiki/wiki/Great_chain_of_being

 

AQALホームページより

 

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