「感謝と貢献」稽古第330日

『生き方働き方創造』

(ニューサイエンス 量子物理学)

10年前、ピーターMゼンゲ「学習する組織」での

システム思考に興味を持ち、そこから派生して読んだ

「リーダーシップとニューサイエンス」著マーガレットJウィートリー訳東出顕子

組織についての見方を変えてくれた本。

下記に引用させて頂く。

「私たち人間は、個別の自己を観察し。数えあげ、人と人を区別する違いにばかり注意を払っているが、実際は、関係のネットワークに参加する方法を学ばなければ生き残れないのだ。「オートポイエーシス(autopoiesis)」は、まったく新しい宇宙の概念だ。

(「オートポイエーシス(autopoiesis)」:生命が自己を創出し再生する基本的なプロセス、つまり、成長し変化するプロセスである。生命系というのは、プロセスのネットワークであり、そのネットワークの中では、どのプロセスもほかのプロセスに貢献している。ネットワーク全体が協力して自己を生み出すのに取り組んでいるのだ。)

あらゆる有機体が、システム内のあらゆる他者と密接に関わることによって「自己」を創出する能力を発揮する世界である。これは、私たちがともに支えなければならない、壊れやすく、ばらばらな世界ではない。成長と首尾一貫性を支える逆説的なプロセスが豊富にある世界であり、その逆説を私たちはじっくり考えてみる必要がある。

 化学の分野では、ノーベル賞を受賞したイリヤ・プリゴジンの研究が、無秩序から新しい秩序が生まれる場合がある、という逆説的な真実を教えてくれる。プリゴジンは、この新しく発見したシステムの矛盾した性質を説明するために「散逸構造」という用語を造った。散逸は、失われること、エネルギーがだんだん減っていくプロセスを指し、構造は、組織化された秩序を指している。プリゴジンは、エネルギーの減少を伴う散逸的な活動が、新しい秩序の形成に必要だということを発見した。

散逸はシステムの死にはつながらなかった。それは、システムが、現在の形を手放し、変化した環境の要求にもっと適した形に再編されるためのプロセスの一部だというのだ。

 

 

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